CASE01

エシャレット農家と手を携えて

変わり続ける支援の形

「我々は農家を支援します。」そう言った呼びかけを耳にする機会は多いものの、具体的にはどんなことが「支援」なのでしょうか。

情報化社会となり、不安定な異常気象の影響もあり、目まぐるしく状況が変わる中、安定した価格での作物の買取りは難しくなり、単価は下がり、中間コストの削減が叫ばれて久しいです。

1次産業(生産)に携わる農家は、自らで2次産業(加工)や3次産業(販売)の機能を持ち、6次産業化することにより安定を目指す流れの中、丸憲とエシャレット農家さんとが手を携えて踏み出した第一歩が、『エシャmarugoto漬けました』です。

3種のテイスト

共に考える、共に動く

いきなり6次産業化と言われても、これまでやったことがないし、リスクも伴うため、農家さんは戸惑うことでしょう。

そこをリードできるノウハウと行動力が丸憲にはあります。

加工品の製造(2次産業)、販路の開拓(3次産業)では、仲卸の知識と経験が大いに活きるのです。さらに、企画・商品開発でも、流通に携わってきた経験、若いスタッフによる新しい発想に自信を持っています。

資金面でのリスクの軽減も視野に入れ、補助金・地域ブランドへの取り組みも行っています。『エシャmarugoto漬けました』では、「農工商等連携事業認定」を取得に加え、「静岡県経営革新」も取得、さらに、浜松市の「やらまいかブランド」にも認定され、知名度アップとともに、有利な条件での融資などを実現しています。

CASE02

切干大根から利益はでるのか?

切干大根

農産物の有効利用

昨今、いたるところでSDGsが叫ばれ、実践されることに喜びを感じます。丸憲も、廃棄食品の有効利用という観点では、まだまだできることがたくさんあると考えています。ただし、そのことが持続可能であるかどうか。突き詰めて言えば、ボランティアベースではなく、きちんと利益を出して続けていくことができるかが課題であると言えます。

SDGs、やはり簡単ではない

大根を切干大根にする過程は、みなさんご存知かと思います。大根を千切りにして、乾燥させます。すると、元の大根のなんと6%程度の重量に減ってしまいます。約1/16です。

ではカサが減った分、元の大根の16倍の価格で売れるかというと、そういうわけにはいきません。手間をかけた上で値段も下がってしまいます。

また、いくら切干と言っても、干してから一年ももつわけではありませんし、味も落ちてしまいます。木って干すだけではなく、新鮮さを保って保管しなければならない。また、食品としての安全性を保ってパッケージングして、販売先を探さなければならない。

6次産業化とはいえ、これを農家さんだけで行うのは、たいへんな労力と先行投資です。

丸憲ができる協力

大根農家さんと切干大根の商品化に向けて動く中で、丸憲にある設備が役立つことが見えてきました。

・パッケージングをする設備。
・金属探知機(切干大根に混入した石なども検知できます)。
・新鮮冷蔵設備
こういった設備が丸憲にはあります。

また、味、優れた原材料、安全性の観点から、販売先を開拓できる自信もありました。

あとは、持続可能な値段で農家さんと取引し続けることができるのか。丸憲では試算を重ね、商品化することを決断しました。


いずれの商品も、丸憲で自信をもってオススメできる味と価格です。
新鮮直売所でも販売しているので、ぜひ一度ご賞味ください。

エシャmarugoto漬けました

生で食べることが当たり前だったエシャレットに一手間加え、お酒のあてにも、ごはんのおともにもうれしい素敵な一品が誕生しました。

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三方原台地の切干大根

水で戻すだけでも美味しいおつまみになる。見た目は悪くても味は最高の大根を刻んで加工した、素材の味を楽しめる切り干し大根。

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